”ある格闘家は言った。 絶対に負けない秘訣は?
それは、戦わないことだ。
正確に言えば、『戦わずに済ますことができる者こそが最強だ』 ということ。戦い自体を避けることができたら、勝ち負け自体がなくなる。
戦いになるのは、相手が 「勝てるかもしれない」 と思って挑んでくるから。要するに、あなたを 「自分でも勝てる強さ」 だと相手が値踏みしたのだ。
こちらが、相手が最初から 「戦っても仕方がない」 と思えるほどに強くなれば、相手も無理して挑んではこない。ゆえに、真の格闘家が目指すのは 「勝つ戦いを続けること」 ではなく、「戦わなくても済む強さに至ること」 であり、最終的に争いがなくなることを目指す。
戦いそれ自体に血沸き肉躍るのはただのケンカ屋であり、格闘家ではない。武芸の達人が目指すのはあくまでも 「悟り」 であり、それは言い換えれば内なる絶対の平和。
ただ格闘に勝ち続けるだけでは、次の戦いをまた生むだけである。”
むかしむかし、何かの本で読んだのか、ネットで見つけたものなのか、よく覚えてないのだがメモを見つけた。今となっては出典不明だ。
リタイア前は結構本を読んでいた。所蔵している書籍の殆どが蛍光ペンのマークだらけだ。且つ気に入った言葉は「情報カード」に転記していた。そして中にはPCにも”備忘録”として残していたものもある。このハナシはPCに残っていたもの。
剛柔流の宮城先生や少林寺流の喜屋武先生も同じようなことを・・・
”人に打たれず
人打たず
ことなきを基とするなり”
(宮城長順)
”空手道とは
長年修行して体得した空手の技が
生涯を通して無駄になれば
空手道修行の目的が達せられたと心得よ!”
(喜屋武朝徳)
※ 参照記事:ブログ「剛柔流人間塾」( 3/13/2014)