例えば、当塾で使用している「制引戦(セイユンチン)」という型名は、門派会派や道場によっては、制引(弓)戦、征遠鎮と書いて、セーユンチン、セイエンチンと呼んでいる。

大体、空手の型の漢字表記や呼び名は幾通りもあり、何が正しくて何が間違いかではないだろう。表記呼称は勿論、演武動作も結構異なるのが現実だ。

さて、元来、沖縄においては型の呼称(当初は中国風名称)しかなかったはずである 。

それが大和に伝わり、その後、大和風に漢字表記され、そして時を経て多くの先生方を介するうちに変わってきた、というのが実状だろう。

そういう意味では、型(古伝、伝承型)の名称に限らず、四股立ち、猫足立ち、前屈立ち、上段受け、外受け内受け、手刀、掌底、足刀蹴りなどなど、立ち方や姿勢、或いは技の呼び名など大和からの輸入、借りたものだと思われる。

大和に伝わる前の琉球、オキナワでは、ここはこういう風にやるとか動くとかで実際にやってみせながら、指導或いは説明していたのではないか。

著者

QdoMugen

剛柔流流祖・宮城長順、直弟子の宮里栄一に師事。 剛柔流流祖から三世代目にあたる。剛柔流一筋四十年。 沖縄の伝統空手が生涯武術として有効有用性なるか身をもって検証中。

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